ナニワ犬遊道

ぶち犬兄弟仁義

妖怪

ずっと行きたかった場所~その2(境港編)

本来なら今年の夏は東北に妖怪探しの一人旅に出かけるつもりだった。ところが、私が妖怪ではなく地の神様に怖れをなして断念した。
島根もまた妖怪の故郷のイメージがあった。「ゲゲゲの女房」は見ていないが、20年ほど前の水木しげる原作のNHKのドラマ「のんのんばあとオレ」が大好きだったせいだ。水木家にお手伝いに来ていたのんのんばあから聞かされる妖怪話の思い出などの水木しげるの少年時代のお話だった。
境港はその少年時代を過ごした場所ということで、水木しげるロードというものがある。ホンモノの妖怪に逢えるかどうか確証がないので、せめてその商店街の妖怪像に遭ってみたくて3日目にここを訪れた。

RIMG0566

まずは水木しげる碑の前で記念撮影。商店街に並ぶ妖怪はなかなか渋いチョイスだった。誰が選んだのだろう。まずはうちの父が子供の頃福井の田舎で出遭った妖怪「べとべとさん」

RIMG0612

寝ぞうの悪い私が子供の頃怖れおののいた「枕がえし」
RIMG0614

のんのんばあで案内役をした「小豆はかり」

RIMG0620

どれもこれもテンションあがりっぱなしの境港だった。この後、昼ごはんに海鮮丼を食べて大山へと向かった。
このままじゃあ、犬たち出番なし?いえいえ、この日の朝はようやく雨も上がり、川遊びしているし、大山ではフィールドを駆け回っているのでご心配なく。・・・つづく

妖怪スイトン

スプリンクラーが大好きなかんちゃんとかんちゃんが大好きなモレ
RIMG0071
朝のTV番組でお天気の正木さんのアシスタントについた女の子の名前が「水島サトリ」という。可愛い顔よりその名前に「!」
まさか本名ではないんだろうけど、妖怪にちなんでつけたのだろうか?
サトリは人の心を読む山の妖怪。『お前、今・・・と考えただろう?』なんてコールドリーディングする妖怪だ。
同じく人の心を読む妖怪に「スイトン」がいる。蒜山の妖怪で、サトリと違い「悪いことを考えた人」の前にスイーと現れてトンと立ちふさがり、頭からバリバリと食ってしまうという恐ろしい妖怪だ。
蒜山にはこのスイトンが出るために悪い人はいないということだ。
確かに子供への戒めにこんな妖怪話をされたら、効果てきめんだと思う。
中学時代の友人にHさんという子がいた。姉と妹と彼女はお父さんから『悪いことしたらX魔が出るぞ』と芝居じみた言い方で驚かされていたそうだ。
でも、けっこう強烈だったこの三姉妹の武勇伝に小学校の時、幼稚園のおやつが美味しかったことを思い出し、3人で夜の幼稚園に忍び込むというアラワザをやったと聞いたことがある。キャッツアイみたいな小学生だ。
せっかくのお父さんの迫真の「X魔」話もあまり効果がなかったようだ。
でも、子供の頃に聞いた恐ろしい話はけっこう尾をひく。
私は子供の頃に見た夏休みの定番「あなたの知らない世界」で子役の雷門ケン坊が「夜中に『今何時かな?』と思うと天井が『3時だよ』と返事をするという話に怖れ慄き、恥ずかしい話がいまだに夜中目覚めたとき絶対に「今何時かな?」と思わないようにすることが身に付いてしまっている。
さて、その蒜山地方の方々がスイトンの話に慄いて悪いこと考えない人ばかりなのかどうか・・・
この夏蒜山に行く予定なので確かめられる。
というか、私がスイトンに食べられずに無事に帰って来られるかどうかが心配だ。
RIMG0070

かんちゃんアテルイに食べられてる?!

妖怪 枕がえし

私は子供のころ寝相が悪くて夜中に一回転していることもあった。180度反対になっていると、枕が足元にあり「『枕がえし』が出た~」なんて恐怖におののく小学生だった。
最近、うちに『枕がえし』が出る。
気づくと枕が掛け布団の上にあったり、関係のない所に転がっていたり。
しかし、残念ながら妖怪はうちには現れてくれず、正体はモレだ。

CA3A0020
朝、出かける支度をしている間、アテルイはトイレ、洗面所と私にくっついてまわり足元で眠っているのだけれど、モレはその頃姿を消す。
どこにいった?とそっとベッドルームを覗くと、私の枕を咥えて移動する瞬間だったり、抱え込んで格闘していたりする。
私と目があうと「見つかった」というバツの悪そうな表情になる。
最近、私がお願いするとモレを教育的指導してくれるアテルイ。
明け方、モレがピーピーとうるさいときは「アテルイ、モレを黙らせて」というとムクッと起き上がり、モレにプレッシャーをかけに行くといった具合だ。
ただし、枕がえし行為のモレには枕を取り上げてからこの通りの大乱闘となってしまった。
SH3G0068

インフルエンザ騒動

国内感染者が出てタイヘンなことになっている関西方面。
日曜日、職業柄あまり神戸に行かないほうがよいとはわかってはいても、ぎっくり腰で寝込んでいる母の所に行かないわけにいかず、近所で買い求めたマスクを持って早朝から犬連れで出かけた。
ぶち犬たちには、車で待っていてもらわねばならないので、フラストレーションがたまらないようにDOG RUNのあるサービスエリア経由で行くことにした。
山陽自動車道の三木SAはスタバもあり、小さいけれどなかなかいい環境のランだった。
実家近くのホームセンターの開店を待って中に入ったが、同じように待っていた人たちは一目散にマスク売り場に駆け込み10分足らずで完売した。
週明けで感染者数は阪神間だけで激増し、私の職場もマスク着用が義務付けられ、実質1週間は開店休業状態だ。
街中のほとんどの人間がマスクをしている画はちょっと気味が悪い。

件(くだん)のDogRunでうちのぶち犬たちを見たご婦人に声をかけられた。
「なんて種類ですか?」いつもの質問がきた。「イングリッシュセターです」と答えると、「最近出てきた種類ですか?」と新手の切り返しをうけた。
ご婦人はラブを飼っているそうで、イングリッシュセターはご存じなかったようだ。ダルとゴールデンのハイブリッド犬と思われたようだった。
43cafea5.jpg
さて、「件(くだん)」という名の妖怪がいる。半人半牛の妖怪で凶事の時に生れ、必ず当たる予言をして死ぬとされている。
この「件」の伝説は阪神間に多く残っており、戦時中の神戸で生まれ『3日以内に小豆飯かおはぎを食べた者は空襲を免れる』と予言したそうだ。
当たったかどうかはわからないが、『サーティワンのアイスをトリプルで食べた者はインフルエンザに罹らない』とか予言してくれないだろうか。大きな顔でトリプルを心ゆくまで食べられる。

インフルエンザの不意打ちのせいで、くだらない話を書き連ねてしまった。申し訳ない。

鬼太郎のお化け屋敷

慶応ラガー犬でもタイガース私設応援犬でもなく鬼太郎ちゃんちゃんこ犬
9c8494f3.jpg
夏といえばお化け屋敷。私たち阪神間の子供にとってはお化け屋敷の定番といえば宝塚ファミリーランドの「ゲゲゲの鬼太郎」のお化け屋敷だった。
どう考えても怖そうではない。でも、毎年夏になるとTVからゲゲゲの鬼太郎が「おいで」と呼んでいた。
そのファミリーランドも数年前に閉園した。
妖怪同様に小さな遊園地というのも忘れ去られた存在のようだ。細々と運営しているつぶれかけの遊園地はそれ自体がもう妖怪化しているように感じられる。

鬼太郎の作者の水木しげるさんは神戸とも縁があり、戦後すぐには神戸で紙芝居を描いていたという。
時代的に少しずれるが水木しげる作品の紙芝居を私も昔見ていたかもしれない。

今から12、3年くらい前に神戸市立近代美術館で「水木しげると妖怪展」という展示があり、もちろん見に行った。たしか神戸に珍しく雪の積もった日だったことを覚えている。

実物大の妖怪の「フィギュア」から水木さんの「紙芝居」や漫画の「原画」と鳥山石燕や河鍋暁斎の百鬼夜行図や源頼光と渡邊綱ら四天王の大江山の酒呑童子や羅生門の鬼退治などの妖怪画が多く展示されていた。
稲垣足穂さんも書いた山ン本五郎左衛門もいたりして、私にとっては夢のような空間だった。

たぶんCG駆使した今の妖怪映画は見ないけれど、ブームがやってくるとこういう展示を催してくれそうなのでうれしいかもしれない。
283b1ba7.jpg
記事検索
最新コメント
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ